子供矯正の保険適用
矯正治療でも健康保険が適用される場合(18歳前後)があります。
(矯正の保険適用について)
時期的には、高校生以降とお考え下さい。
病名は、「顎変形症」です。
顎変形症は、顔の形が、変形している状態をしまします。
例えば、受け口、左右の顔が非対象、口が閉じられない、
などです。この様な患者さんは、全身麻酔による顎の手術が必要で、
で、入院も必要になり、
保険適用指定医療機関での施術となります。
西村歯科からは、
東北大学へ紹介することになります。
必要な時は、ご紹介も可能です。
保険の場合は、窓口負担が、約30万円前後になります。
つまり、顎変形症の場合は、病気に分野になります。
顎変形症=噛みにくい=日常の生活ができない=病気となり=病名が「咀嚼(そしゃく)障害」となります。
しかし、顎変形症になるまで、予測ができなかったか?というと、そうでもないと思います。
年齢的には、前歯4本が生え揃う小学2年生~3年生にその様な傾向が発見できると思います。
ここで、小児の矯正と大人の矯正の違いをご説明いたします。
小児時期の矯正は、「顎変形症」前の矯正。
保険適用の矯正は、「顎変形症」後の矯正とお考えください。
そして、大人の矯正は、抜歯をして改善する矯正と全身麻酔による手術矯正があります。
保険適用矯正は、その大人の矯正の後者になります。事前に、ワイヤー矯正を行い事前矯正をして、夏休みなど一か月ぐらい休暇の取れる時期に、入院して手術を行います。
石巻市から来た患者さんです。3人兄弟の高3.中3.小3の兄弟です。
全員が、受け口が気になるでした。
私が診察の結果、高3、中3、は、すでに顔の骨格が受け口になっていましたので、
保護者の方と相談して、18歳前後に、大学へ紹介することになりました。しかし、
小3の方は、顔の骨格が受け口ではなく、噛む位置が、反対咬合だけでした。
つまり、この時点で、噛む位置を変えること、受け口が改善すれば、
受け口が防げるのではないか?と
思い、精密検査に移行しました。
もちろん、3兄弟を考えても、遺伝的に受け口の家系が考えられ、最終的に受け口になっしまうこともあると思いますが、しかし、その度合いは、少なくなります。
子供矯正の最大の目的は、
「顎が変形した」→「顎が変形するように成長する」状態を、
そのまま放置するのではなく、生活習慣を改善するのが最大の目的です。
しかしないがら生活習慣を本人の努力のみで改善することは難しく、それを補助する装置として、矯正装置を使用するという考え方が、小児矯正の考え方です。
顎変形症になる過程には、色々の要因があります。左の図の様な成り立ちで、「顎変形症」が成立します。
この中で、「口呼吸」「口の筋肉のバランス」「顎の発育不全」を、コントロールできる時期は、成長期(小児期)の時期しかありません。
子供矯正の時期は、
顎の成長が、残っています。
顎の成長+矯正の力で、顎変形症にならないように、導きましょう。
成長期は、そのような顎変形症の予防矯正と言えるのです。