お子さんの歯並び矯正を考える時に、みなさんはまず何を考えますか?
歯科医院で「もう少し様子を見ましょう!」と言われたことはありませんか?
みなさん こんにちは!
西村歯科医院 院長 西村 真です。
今回は、子供の歯並びと子供矯正の重要な事をお話しいたします。
是非、ご一読ください。
テニスボール
5本の指で、握れるテニスボールがあります。
では、このボールを4本の指で握れますか?
きっと握り辛いですよね。
指は歯並びの役目
ボールは舌の役目と同じような働きをします。
一般的な矯正の多くは抜歯をして歯を並べようとしているのです。
何かおかしくないでしょうか?
子供の矯正は、発育する矯正です。
このボールを、上手く握れる様な手と指を作る事に重点を置かなければなりません。
まさしく、西村歯科医院の矯正治療は、指の機能(働き)を充分に発育出来るサポートをに重点を置いています。
そのサポートが「矯正装置」です。
子供の矯正は【歯並び改善】+【口の働きを良くすること】の2つの目的があります。
一方、大人になってからの矯正は、「口の働きは、歯並びを悪くしたまま成長するので、口の働きが不十分なまま成長」してしまいます。
更に、歯を抜くのです。
更に、「口の働きが悪くなります。」
ダブルパンチです。
これでは歯並びだけでなく、健康上も問題が起こる可能性があります。
矯正治療で歯を抜いて、身体のバランスが乱れる患者さんもいらっしゃいます。
仮に綺麗になったとしても、その様な事故に会う患者さんがいるという事は、かなりのダメージや、身体への負担が大きいという事です。
この様なリスクは当然避けるべきです。
歯を抜かない場合は、歯並びの後戻りが可能です。
万が一、綺麗にならないとしても、生活上支障をきたすことがありません。
日常生活を問題なく送れるということが、患者さんにとって一番大切なことではないでしょうか。
そこを、我々医療従事者はしっかりと考えなていかなくてはなりません。
また、子どもの時期に歯並び矯正を行うことによって、下に挙げるような大きなメリットもあります。
そのメリットとは、歯並びと、歯の周りの舌・口・又は、鼻の発育も同時に正しく発育するということ。
それでは、発育が終了した時点で、歯の周りはどの様に状態になっているでしょうか?
大人の歯並びを受け入れる舌・口・鼻になっています。
では、そこから歯を抜いて、歯を並べると、舌・口・鼻は、変化するでしょうか?
発育は、後には戻れないのです。
つまり、歯を治しても、舌・口・鼻は、そのまま取り残されます。
ここが大きな問題です。
ここで、ひとつ想像してみてください。
歯が1本生えて来ました。
次に横に、歯が生えて来ました。
そうすると、この歯が重なっていました。
これは、2本の歯が生える場所がないという事です。
歯が生える事は出来たけれど、それを受け入れる顎の発育(大きさ)が不十分だった事を意味します。
なぜ顎の発育が不十分だったのでしょうか?
「硬い物を咬まなかったから・・・」
そうでしょうか?
これまで私は20年以上の歳月をかけ400人以上の子供の矯正を経過を診てきました。
そうすると、みんな個々人、原因が違っています。
お口の環境が違うのです。
大切なのは、その環境が違うそれぞれのお口の発育不全を取り除いてあげることなのです。
その歯並び矯正治療を、如何に自然な、正常な発育に持っていくか?これが「子ども矯正」の最大の目的です。
テニスボールを4本の指で握れるでしょうか?
義歯(入れ歯)を10本の歯で作れるでしょうか?(本来は、14本の歯で作ります。)
ピアノの鍵盤がひとつ少ない状態で演奏できるでしょうか?
やはり、親知らず歯以外は、みんな必要な歯なのです。
◆抜く矯正を90%・抜かない様にする矯正を10%と考える先生
◆抜く矯正を10%以下・抜かない矯正を90%以上と考える先生がいます。
放置が良いのではありません。
せっかく生えている大切な歯です!
なんとか抜かない様に努力してみましょう!