以下の状況がある場合は、矯正を中断し紹介する場合があります。ご留意下さい。
A)とB)とC)の3つの事項があります。以下の事項をご確認して、矯正治療をご検討ください。
A)11歳~18歳頃から思春期成長が始まり、身長が急に伸びる時期に合わせて、下顎骨が過成長する場合があります。この場合は、大学での外科矯正が必要になります。もし、大学での外科的矯正治療になる場合は、大学へのご紹介を致します。また、反対咬合は、18歳頃まで後戻りをし易い状態にあります。これは、口唇・舌を含めた口腔周囲の筋肉が中々改善しないためです。そのため、後戻りの経過観察が必要になります。)
*反対咬合の場合、遺伝的要因が2割、かかわっていると思われます。従って、大人になるまで放置する場合は、9割以上が手術になると思われます。これは、顔の形(骨格)がその様な反対咬合の顔貌になる為です。しかし、小さい頃より矯正する事により、その反対咬合になる発育の方向性を、変更できると考えています。また、仮に反対咬合になった場合でも、その反対咬合の量は少なくなります。特に、反対咬合の場合は、手術矯正になる場合がある事は、重要なポイントですので押さえておいて下さい。
B)歯の体質的又は、過去にバスケットボール等で前歯を打撲した場合などに、矯正により歯の根が短くなる傾向が発現する場合があります。この場合は、本人のためにも矯正治療を中止した方が良いと思います。その場合は、そこまでの歯並び矯正が無駄にならない様に後戻り防止の装置を装着する事になります。
C)歯科医院の指定日に、ご来院頂けなく、キャンセルを何回も繰り返す場合。又は、勝手に、治療装置を、装着したりしなかったりを繰り返す場合は、智歯の完成度により歯が動かなくなり、西村歯科医院での治療は不可能になり、大学への抜歯矯正に止(や)むを得(え)ず紹介する事になります。つまり、保護者の方と西村歯科医院との協働治療である事をご確認して置いて下さい。お子さんの反抗期等でご負担が大きい時は、ご遠慮せずにご相談下さい。また、紹介した時に返還金はありません。
以上が基本的な矯正治療の流れになりますが、歯並びの発育、矯正治療の進捗状況には個人差が大きく、特に期間については断定が出来なく、あくまでも目安である事をお含み置き下さい。装置の種類、期間の変更がある事は、ご相談致しますのでご理解して下さい。