それは、鼻呼吸を改善するために、大切なのです。
鼻呼吸の大切な、4つの理由
生年月日 平成19年9月5日 12歳8か月 男性
* 矯正治療説明書の有効期限は、2ヶ月間となります。
(症状、患者さんの主訴について)
①上下顎左右側切歯の段差が気になる。
令和02年3月15日に北海道より転居。今後、転居の予定はない。
以前、〇〇県の小児歯科と矯正をしている歯科医院で、このままでは、歯並びは改善しないと指摘を受ける。10歳の時、「まだ、大丈夫」、別の歯科医院で、11歳の時、「このままでは、改善しない。」と言われた。
矯正を始めたいと思う「きっかけ」は、①審美的な問題、②主人より運動時の「踏ん張り」が効かないため。
①呼吸は今しか改善できません
鼻腔は15歳まで成長します。この時期までに鼻で呼吸すると、鼻腔が刺激され成長します。
その結果、鼻腔の空気の通りが良くなり鼻閉が改善されます。
これが鼻腔のバルーン効果と言います。
②鼻呼吸をすると鼻炎が改善されます
鼻閉の状態が、『鼻づまり』ですと鼻腔に悪玉菌が繁殖し、アレルギー物質を出すため、鼻粘膜が腫れて鼻の穴が狭くなります。そのため更に『鼻づまり』が悪化してしまいます。
鼻に空気を通すことで、鼻の中に善玉菌が多くなり、鼻の中も広くなり鼻の通りも良くなります。
どのような方法でも構いませんので、鼻に空気を通すことを心がけましょう。
③口呼吸は『万病の元』です
口呼吸はむし歯・口臭・歯肉炎を起こすだけでなく、『万病の元』です。是非改善しましょう。
口呼吸をしていると扁桃腺が腫れます。
この扁桃腺から全身の免疫力の低下を起こし、炎症を起こしやすい体質に変化してしまいます。
また、雑菌なども体内に取り込まれ、体内の免疫力も下げてしまいます。
更に呼吸がしにくいことから、睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されています。
④呼吸は情緒も安定させます
鼻呼吸をすると脳の温度が下がり、怒りっぽさが無くなり、所謂「キレる!」ことがなくなり、情緒が安定します。鼻呼吸は脳のラジエーター(冷却器)の役割があるのです。
生年月日 平成15年3月28日 年齢 11歳2ヶ月 女性
* 作成日より日々、患者様のお口の中が変化しますのでの説明書の有効期限は、3ヶ月間となります。
(症状、患者さんの主訴について)
①学校健診で歯並びを指摘された。
②ブラケット装置は、本人よりすごく嫌だ。透明な装置もしたくない。
母親より「姪が、ブラケット装置をしていたので、あまりしたくない。」
→可能な限りブラケット装置を使用しない矯正を心掛けます。但し、本人が装置を使用しない、また、高度な審美を要求する場合はブラケット装置が必要になります。今回使用するブラケット装置以外の矯正装置で、90%位は改善すると思われます。本人の努力次第で改善率が大きく違って来ます。
診断名は、 上下顎前歯叢生(そうせい)です。
③抜かない矯正を希望します。
④親戚には、反対咬合の患者さんはいませんが、お母さんの弁より、「両親ともに歯並びが良くないと思う。」との事でした。
(態癖)
①寝ている時は上を向いているが、その後左右どちらか?横向寝をしている。
②毎日TVを見ている時、ソファーで左下寝をして見ている。
(レントゲン所見)
手根骨レントゲンでは、軟骨が骨端に存在するため、成長期にありますが、骨年齢的には、成長期の後期(終了)に近い状態にあり、これ以上、年齢が進むと歯列拡大が難しくなり、抜歯矯正=ブラケット矯正が主体となるため早めに始めましょう。今の時点では、わずかに軟骨が存在するため歯列拡大矯正装置が使用できます。即ち、取り外しができるT4K,ビムラー装置、床矯正、が使用できます。又は、裏側(舌側)につける3DL装置が使用できます。
パノラマレントゲン像は、智歯歯根が形成途中ですが智歯歯根が完成すると抜歯矯正が主体となります。可能な限り智歯歯根完成前に矯正治療を始めましょう。他の永久歯は全て存在しています。智歯に関しては、将来 出来てくる場合が有り、智歯の生え方や智歯の深さによりますが、大学での抜歯紹介も必要な場合があります。その時は、1本約15,000円必要になります。
(模型を見てみると)
■歯の大きさ
場所(部位) | 本人の歯幅径(mm) | 日本人の平均男性 | 差(+・-)mm |
---|---|---|---|
上顎中切歯 | 右側 9.4 左側 9.1 |
8,59mm | +0.81 +0.51 |
下顎中・側切歯 | (右側) 中切歯 5.8 側切歯 7.0 (左側) 中切歯 6.0 側切歯 6.9 |
5,44mm |
(右側) +0.36 +1.56 (左側) +0.56 +1.46 |