患者名〇〇 〇〇様 生年月日 平成〇〇年〇月〇日 3歳11か月 女性
(作成日 令和05年2月20日)
(* 矯正治療説明書の有効期限は、歯根状況により変化する為、6ヶ月間となります。)
(症状、患者さんの主訴について)
① 反対咬合
保育所検診で、2歳頃から反対咬合を指摘されました。
② 歯に良い食べ方、生活習慣で気を付ける事を教えて欲しい。
③歯科医院で、どの様になすか?を知りたいです。また、このままだと、顎にどの様な影響があるか?将来の事が心配です。
(これまでの説明) Dr→母親(令和〇年〇月〇日 初診)
①「模型の型採りが出来る」様になるまで、歯科医院でトレーニングをしながら、矯正開始時期を考えましょう。
②早く「模型の型採り」が出来る様に、口の中の敏感さを取る(脱感作)歯ブラシを頑張りましょう。
③「うつ伏せ寝」が、上の歯を「内側に押す」力になるので、気が付いたら、直していきましょう。
→母親より「中々、うつ伏せ寝は改善しませんが、継続して注意していきます。」
「こども矯正」と「大人の矯正」の違いについて
①こども矯正→「顎の発育」と「歯並び」改善です。
②大人の矯正→「歯並び」のみの改善です。
つまり、「こども矯正」は、「顎の発育」を「健康的」に発育させる時期なのです。「こどもの不正咬合」は、「顎の発育に不足」による症状です。
この「顎の発育に不足」は、もちろん遺伝的なもの素因もありますが、その後は、環境因子に左右されます。
環境因子→食生活・呼吸・寝方・指しゃぶり・嚥下(飲み込みかた)・咬み方・鼻づまり等です。
矯正装置→「顎の発育不足を改善する装置」とお考えください。
また、大切な事は、こどもの顎の成長は、身体の成長(自律神経系・ホルモン系・免疫系)という身体の基礎作りをする時期なのです。そして、発音・栄養の摂り方にも係わってきます。
西村歯科医院では、こどもの健康的な発育が出来る環境を整える事が大切だと考えています。「良い魚を育てるには、良い水が必要」という考え方ですね。
そのため、しっかり「食事がしっかり摂れる様にする」「発音が出来る様にする」「顎の関節が自由に動かせる様にする」「呼吸がしかり出来る様にする」「睡眠が充分とれる身体が休める様にする」を目標にしています。
しかし、この時期は限られています。身長の成長時をお考えください。例えば、小学1年生と6年生では、身長が2倍近く成長する様に、年齢が低いほど、成長量(影響力)が大きいです。同じ1年でも、15歳と6歳では、矯正装置の効果は違います。成長の旺盛な時期から、お子さんの顎の発育不足を早期に発見し、改善する必要性があるという考え方から、
西村歯科医院では、「こども矯正」に取り組んでいます。