こども小児矯正の良くある質問
これは、こども矯正の相談にご来院された保護者の方の質問に答えた内容ですが、
ご一読されると、理解しやすいと思いますので、読まれてください。
①本人が痛いのが苦手な為、本人への負担の程度が知りたいです。
→本人の体質にもよりますが、歯を動かす時の1日目は、痛みがあります。
しかし、この痛み(炎症)により、周りの組織が変化して歯が並ぶのです。
矯正をする場合は、痛み止めを飲みながら頑張りましょう。
2日目からは、痛みは、徐々に軽減してきます。
②装置が壊れた時の料金を知りたいです。
→本人が意識的に壊した場合は、約3~5万円の装置代が必要になります。
また、矯正治療が進行しない原因にもなり、大切に装置の取り扱いをお願いたします。
他の装置も検討しますが、再三、壊すことが発生する場合は矯正治療中断も検討しなければなりません。その時の返還金はありません。
→偶発的に壊れた場合は、5千円~1万円の修理代が負担になります。
(西村歯科医院では、これまで約500人の矯正患者さんを治療しています。
故意の行為により壊れる場所・壊れ方と、偶発的に壊れる場所・壊れ方に違いがありますので、総合的に判断いたします。)
③矯正治療はどの位の確率で、失敗するか?
西村歯科医院では、約10%位と考えています。
但し、その原因は、「遺伝的要因」「指示通り矯正装置を装着しなかった」「来院しなかった」「転勤があった」など、
矯正の手技的な原因よりは、環境的な要因が多かったような気がします。私達は、矯正装置を処方するという考え方を持っています。
毎回、ドクターが、その状況を診て、その都度、矯正治療装置を処方し、どの装置が、一番適切かを試行錯誤しながら治療を進めて行きます。
この試行錯誤期間が長ければ長い程、その子に合った矯正装置が見つかると思います。
治療は、個々人違うのです。その為、それを見つけ出す為に、日々、西村歯科医院では、
研修し、情報収集をしているのです。
④学校での授業を受けられるか?ご飯は食べられるか?心配しています。
(回答)矯正開始時は、西村歯科医院の「こども矯正」の場合は、最初に、口の中に装置を入れても大丈夫な様に、
口の中の敏感さを取る、着脱式の装置を入れます。
この事を脱感作(だつかんさ)と言います。この時点で、どの様な装置が適切か?を判断します。
ここで問題なければ、矯正中は、他の子供たちも施術していますので、食事・学習面では可能と思われます。
⑤いつまで、小児矯正の管理を西村歯科でしてくれるのでしょうか?
(回答)口腔内は、3か月毎にリニューアルします。
従って、医院の指示に従って通院している場合は、12歳臼歯が咬合する時期(16歳頃)が目安になります。
その後は、メインテナンス時期になります。16歳以降は、大人の矯正の領域になります。
⑥西村歯科医院で行う小児矯正で顎を大きくすると、顔が大きくならないか?心配です。
(回答)顎を大きくするとは、この様な誤解があります。つまり、顎を大きくするとは、
歯が生える場所を確保すると云う事です。歯の大きさは、前歯の中切歯1本で、8.3mm有ります。
先ず、この部分を4本並べる場所として、横に、拡げます。そして、
犬歯から後ろの歯は、奥に拡げます。つまり、奥行きを拡げるのです。これにより、顔が大きくなることはありません。
我々より顎のサイズが大きい外国人が、顔が小さく見えるのは、奥行きがあるからです。
ただし、親に似てしまうのは、親子ですから仕方がない事ですね。