宮城郡の歯医者／小児・矯正歯科／土曜診療／西村歯科医院

子ども矯正のご相談

（保護者の方の質問）
① 学校での授業を受けられるか？ご飯は食べられるか？心配しています。

（回答）
矯正開始時は、西村歯科医院の「こども矯正」の場合は、最初に、口の中に装置を入れても大丈夫な様に、口の中の敏感さを取る、着脱式の装置を入れます。この事を脱感作（だつかんさ）と言います。この時点で、どの様な装置が適切か？を判断します。ここで問題なければ、矯正中は、他の子供たちも施術していますので、食事・学習面では可能と思われます。

（保護者の方の質問）
② いつまで、小児矯正の管理を西村歯科でしてくれるのでしょうか？

（回答）
口腔内は、3か月毎にリニューアルします。従って、医院の指示に従って通院している場合は、12歳臼歯が咬合する時期（16歳頃）が目安になります。その後は、メインテナンス時期になります。16歳以降は、大人の矯正の領域になります。

（保護者の方の質問）
③ 西村歯科医院で行う小児矯正で顎を大きくすると、顔が大きくならないか？心配です。

（回答）

顎を大きくするとは、この様な誤解があります。つまり、顎を大きくするとは、歯が生える場所を確保すると云う事です。歯の大きさは、前歯の中切歯1本で、８．３ｍｍ有ります。先ず、この部分を4本並べる場所として、横に、拡げます。そして、犬歯から後ろの歯は、奥に拡げます。つまり、奥行きを拡げるのです。これにより、顔が大きくなることはありません。我々より顎のサイズが大きい外国人が、顔が小さく見えるのは、奥行きがあるからです。ただし、親に似てしまうのは、親子ですから仕方がない事ですね。

（症例ケース１）
１） 主訴
① 左側上下中切歯反対咬合
② 下顎前歯叢生（そうせい）重なりを治したい

２） 高平様の希望
① 夜勤の仕事はないが、事務職をしているので、見えない装置を希望
② ブラケット装置は、希望しない
③ 歯を抜きたくない
④ 夜のみ入れる装置を希望します


３） 態癖
① バックを右肩で掛ける。
② 右下寝が多い。

４） 治療方針
夜のＰＭ９時～ＡＭ６時まで装着する矯正装置を基本として使用します。
仕事中、取り外しの装置のため装着する必要はありません。但し、その分夜にしっかり９時間装着しないと、治療の延長や装置の変更あるいは、治療の断念等も考えなくてはいけなくなります。そのため、夜は、装着しましょう。
① 先ずは、歯を削合せず、上下歯列の拡大する装置を夜間使用して頂きます。
②３カ月後に再評価し、今後の治療方針を検討します。
（歯の削合の必要性、右下親知らず歯の抜歯？クリアライナーの併用？治療の断念の検討などです。）
　　　　③問題なく改善する方向へ向かっている場合は、そのまま継続します。
　　　　④今回の矯正は、上下の前歯の矯正が主体になります。上下の奥歯の矯正をする場合は、ブラケット装置、左下智歯の抜歯などが必要になります。

５）治療期間　約３～４年前後を見ています。
（治療期間は、装着時間や、本人の体質、態癖等で大分変化します。）

６）その他の注意事項
①夜間のみの成人矯正は、審美的な矯正よりもむしろ、生活上問題のない程度に改善する事を目的としています。つまり、歯周病になりにくい、歯ブラシのし易い歯並びを目指しています。つまり、綺麗な歯並びを１００とすれば、９０ぐらいの歯並びと思ってい下さい。
しかし、これにより、歯ブラシがし易くなり、歯周病、むし歯の予防が出来る様になります。
②矯正中の「むし歯治療」・「歯石取り」などは、保険治療となり別料金になります。
③矯正治療終了後、歯並びの後戻りが１０％ぐらい生じます。これは、身体の調節機構として、一番身体にとって、良い位置（負担の軽い位置・調和のとれた位置）に歯並びがおさまると考えて下さい。そのため、「後戻り防止の装置」も少しルーズな装置を装着する事になります。また、矯正治療終了後、「後戻り防止装置」を装着する期間は、その時の状況や、矯正の期間により変化します。

（これまでの経過）
生後10か月の時に、転倒し前歯部打撲、下顎乳中切歯A|Aが抜けて、塩釜市〇〇歯科を受診。その時より同歯科医院に通院。そこで、矯正相談をしたところ、舌の力が弱いと指摘を受けるも、詳しいトレーニング方法は教えて頂けず、経過観察では、何も変わらない為、西村歯科医院を受診。エナメル形成不全症（下顎　６１｜１６の4本あり）