ランパ矯正
顎顔面口腔育成法と西村歯科医院矯正法の違いについて
「うちの子供、口臭がするのですが・・」とよく相談を受けます。
西村歯科医院で、こどもの矯正を開始すると、子供の口臭が消失する事があります。
つまり、口呼吸と口臭は、関係しています。
この事は、意外とみなさん!知らないのではないでしょうか?
もっとも、乳幼児1歳前後の口臭はまた別で、食生活が、母乳から離乳食にかわり、それに伴い唾液(つば)の主成分も、乳成分を消化する酵素(ラクターゼ)から、でんぷん分解酵素(アミラーゼ)に変化する事により口臭が発生します。
これについては、問題は無いでしょう。
しかし、5~6歳児以上の口臭の原因が口呼吸だとすれば、そこには、改善すべき(自然には治らない)原因が潜んでいる事になります。ご注意ください。
原因は、2つ大きく分かれます。
1.上の顎が狭い(約8割は、上顎が狭い事が原因)
2.鼻の病気 です。中耳炎とも関連しています。
先ず、2.の鼻の病気は、耳鼻科の診察が必要です。是非、受診しましょう。
しかし、約8割の患者さんは、上顎が狭い事が原因です。
インターネットで調べても、この2割の改善方法が主流で、
残りの8割の患者さんにアプローチする方法が掲載されていないのが、
私は、非常に残念に思います。
1.上顎が狭い場合は、歯並びが悪いという症状で現れます。(下の絵をご覧下さい。)
この絵は、上顎の骨の絵です。
この上顎の骨が狭い場合に、歯が生える場所が
出来ません。そうすると、歯が重なる事になります。
一方、歯と裏側の関係にある鼻腔はどうでしょうか?
骨格事態が狭いのであれば、鼻腔も狭くなり、
鼻の通りが狭くなります。鼻が狭くなれば、鼻づまりが起こります。
つまり、これが、
口呼吸→口が渇く、口臭に繋がります。
風邪をひいた時、口臭がするのは、口呼吸のせいですね。
また、鼻で息が出来ない、苦しい場合に、交感神経が興奮(イライラ)状態になり、
睡眠が充分とれない状態になります。
子供の夜尿症(おねしょ)、寝汗、いびき、無呼吸症候群、寝起きが悪い、集中力が低下、落ち着きが無いetc本人の責任ではないですね。
身体の構造上の問題から起こる症状が発生するのです。お子さんが、可哀想ですね。
西村歯科医院では、この様な患者さんに、上顎骨を拡げる治療しています。
*拡げる=誤解をされない様に解説しますが、狭い上顎骨を→正常なサイズに整える事を、便宜上、拡げると表現しています。)
以下の写真をご覧下さい。
実際に、この治療を受けた患者さんの2人の感想になります。
顎を拡げる矯正?少し怖い気がしますね。それは、大人の話。子供の場合は、
横の写真の様に、顔の骨と骨が、軟骨で出来ています。
この軟骨を、一日 0.4mm拡げます。丁度、歯と周りの骨の間が、0.4mmですので、
「歯に物が挟まった状態」だと思ってください。
歯に物が入ると違和感がありますが、
その程度に留める様に出来ています。安心して下さい。
鼻腔が拡がると、鼻の通り良くなります。
我々が経験するのは、
鼻づまり時に使用する鼻にテープを貼る「ノーズ○○」テープと同じ効果です。
鼻が通ります。そうすれば、口を閉じ、鼻呼吸が出来、口が潤い、口臭消失します。
ポイントは、耳鼻科で、鼻疾患が無いか?そして、口呼吸をしているか?
この2点をチェックし、西村歯科医院にご相談下さい。
無料メール相談は、こちら。
Q&A
<質問>ランパ矯正・顎顔面口腔育成と西村歯科医院との違いは、どこでしょうか?
<答え>2つの違いがあります。
1)西村歯科医院が行っている「口と歯並び健康矯正法」は、口の中の装置のため目立ちません。
一方、ランパ矯正、顎顔面口腔育成、口の外に装置を設定するため、丁度、ヘットギア帽子等を装着した形式になり、目立つのが欠点でしょう。
2)金額的にも、西村歯科の場合治療費55万円程度であるのに対し、
ランパ矯正、顎顔面口腔育成の治療費110万~120万円とハードルが高い様です。
以上、子供の口臭治療について、まとめてみました。
子供の矯正は、12歳までに顎の発育が終了します。早めに受診しましょう。