上顎が狭い

(解説)
「歯の発育」と「顎の発育」は、別のものです。歯は、独自に歯肉の中で完成すれば生えてきます。しかし、それを受け入れる顎の発育が遅れていると歯の生える場所が狭く重なってしまいます。つまり、歯は6才頃に生えてきますが、4才位の顎の発育しかしていない場合は、顎が小さく歯が重なってしまうのです。
この2年間の差を埋るのは、日常生活で至難の業(しなんのわざ)。この「歯の発育」に「顎の発育」を追い付かせるために、「矯正装置」と「鼻呼吸」を指導して、「顎の発育」を促すことが、発育矯正なのです。


T4Kは、歯を動かす装置ではありません。
口を閉じる筋肉を鍛えるための装置になります。
歯列不正の原因は、口を開けている習慣と口呼吸にあります。
従って、口が閉じている習慣と鼻で呼吸する習慣が付けば、歯列不正は改善する方向に向かいます。
今までは、この理論は理解されていましたが、実際に行う事は非常に難しかったのです。
しかし、今回、T4Kという装置が開発され、この習慣をトレーニングする事が可能になりました。
西村歯科で、この装置を逸早く導入する事にしました。
何故ならば、この装置を使用する事により、成長期の子供たちが、歯並びだけではなく、健康的な身体に成長する事ができるからです。西村歯科では、お子さんの「かかりつけ歯科医」として任せられた責任を切実に感じています。
つまり、そのお子さんの能力が充分に発揮できる健康的な身体を作りたいと思っています。その為には、「鼻呼吸」が大切な事になります。
但し、注意して頂きたい事があります。
それは、今まで「口呼吸」であったお子さんを、鼻呼吸に変える事は大変な事です。「言うは易(やす)し、行うは難(かた)し。」です。
そのため、毎日の習慣を継続する事が大切です。
それは、サポーター役が必要という事です。
人は、認められればやる気が出てきます。この「認めてやる!」という行為を、是非保護者の方がして下さい。そうすれば、必ず成功します。先ずは、1ヵ月頑張りましょう。この1ヵ月が、その子の人生に大きな影響を与える事は確実な事ですから・・・。
(コラム)
トレーニングは、勉強やスポーツ、ピアノのレッスンの様に、上達するためには毎日実行するという責任と粘り強さが必要です。
今までの悪い習慣を完璧になくすことによって、良い発育が出来ます。
それでは、今からアクティビティートレーニングの説明を致します。
先ずは、準備として、
①T4Kの入れ方を学習しましょう。
上・下の区別、舌の位置、リップシール この3項目を注意しましょう。
咬むと壊れる原因になりますので、軽く閉じる程度で良いです。
②鼻は通っていますか? →「鼻うがい?」「つぼ刺激」
③鼻で呼吸する意識はありますか? →鼻の前に指を置き確認。
鼻で吸って、鼻から出す訓練。
④姿勢を正していますか?→イスの座り方の写真確認。
内肋間筋(横隔膜を拡げる筋肉)が弱いので、毎日深呼吸をして鍛えましょう。
毎日鼻呼吸6回以上です。(一緒に数えるとgood!)
⑤終了後、必ず保護者の方が「認めた」という表現として、シールを貼りましょう。
⑥次に、サージカルテープを貼り、そのまま1時間、口を閉じ、鼻呼吸を意識しながら、宿題などして過ごしましょう。
⑦その後、保護者の方が、「1時間、口を閉じていた」という事を「認めた」という行為で、保護者の方がシールを貼りましょう。
(質問)
何故、鼻呼吸の練習とT4Kが必要なのでしょうか?
(答え)
それは、「鼻呼吸」は、肺の横隔膜を下げる内肋間筋を鍛えるため、そして「T4K」は口の周りの筋肉を鍛えるためにしています。更に、「T4K」は、舌の位置を正しい位置に誘導し覚えさせる効果があります。皆さん、舌の位置は、現在どこにありますか?
舌の位置は、本来、上顎前歯の裏側(スポット)に着いていないといけません。
この舌が、上顎に付着する事により、上顎が発育するのです。即ち、一日、人間は500回~1000回唾(つば)を飲むと言われています。この時に、舌が上顎を押し拡げて飲む子供は、歯並びが良くなります。しかし、この時に、舌の筋肉が弱い子供は、下の前歯を押す事になり、上顎の発育不全になり、それに咬み合う下顎も発育不全になってしまいます。つまり、上顎の前歯に舌の先を付着させる事が大切な訳です。このトレーニングは、「T4K」しか現在のところ出来ません。また、咬み合わせの正しい位置、口を閉じる事に意識付けが出来るという優れた装置になります。
是非、鼻呼吸の練習、T4Kの併用で、健康的なお子さんの発育を援助して下さい。

西村歯科医院






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