いつまで、小児矯正の管理を西村歯科でしてくれるのでしょうか?
→口腔内は、3か月毎にリニューアルします。従って、医院の指示に従って通院している場合は、12歳臼歯が咬合する時期(16歳頃)が目安になります。
その後は、メインテナンス時期になります。16歳以降は、大人の矯正の領域になります。
「こども矯正」で大切なことと、「抜歯矯正」の理由について
「こども矯正」は、自然に歯並びを成長させる矯正です。
しかし、「舌が出ている」場合は、その舌の形に、歯並びが成長してしまいます。
そのため、「こども矯正」の介入が必要になります。つまり、「こども矯正」の判断基準は、
「このまま様子見ましょう。」で、自然に、顎が成長できる状態にあるか?で判断します。
もし、このままで、顎の成長不足が予測できる場合は、矯正装置を介入し、顎の成長を促すのです。
「子ども矯正」の目的は、歯を顎の中心に並ばせる事です。つまり、歯の周りにしかりとした骨がある事で、歯は丈夫になります。
顎が小さいと、それ以上、歯並びを大きくすると、歯が顎から飛び出してしまうか?歯の周りの骨が薄くなり歯が弱くなります。
そのため、顎の発育を充分させる事に、こども矯正では、スポットを当ています。
この充分させる時期は、成長がストップした成人矯正では難しいです。
そのため、成人矯正では、歯の大きさと顎のサイズに相違がある場合は、抜歯をして歯を並べる事になるのです。
では、なぜ?10歳前後で「こども矯正」をするのでしょうか?
それは、顎の成長が最も盛んな時期だからです。「子ども矯正」は、顎の成長を、正常な状態に導く矯正です。つまり、「こども矯正」で並ばなければ、抜歯矯正になる場合が多いのです。
「こども矯正」と「大人の矯正」の違いについて
①こども矯正→「顎の発育」と「歯並び」改善です。
②大人の矯正→「歯並び」のみの改善です。
つまり、「こども矯正」は、「顎の発育」を「健康的」に発育させる時期なのです。
「こどもの不正咬合」は、「顎の発育不足」による症状です。
この「顎の発育に不足」は、もちろん遺伝的なもの素因もありますが、その後は、環境因子に左右されます。
環境因子→かみ合わせ・食生活・呼吸・寝方・指しゃぶり・嚥下(飲み込みかた)・咬み方・鼻づまり等です。
矯正装置→「顎の発育不足を改善する装置」とお考えください。
また、大切な事は、こどもの顎の成長は、身体の成長(自律神経系・ホルモン系・免疫系)という身体の基礎作りをする時期なのです。そして、発音・栄養の摂り方にも係わってきます。
矯正治療説明書
患者名 〇〇 〇〇 様
生年月日 平成〇〇年7月2日 〇歳8か月 男性(作成日 令和〇 年3月〇日)
(* 矯正治療説明書の有効期限は、歯根状況により変化する為、5ヶ月間となります。)
(症状、患者さんの主訴について)
① 反対咬合 (母方の弟が、反対咬合です。)
現在は大分良くなりましたが、1歳頃からかみ合わせが気になり、食べるのが遅く気にしていた。
乳歯上下左側 A Aが反対咬合 食べ辛く 肉など出していた
上顎左側 A 下顎左側 1番に生え代わり、食べ易くなった
現在、左側 上顎 BCDEと下顎左側 CDEが反対咬合で、気になります。
(これまでの経過)
Dr→母親(令和〇年8月〇 日 初診)
〇〇市の「〇〇歯科」で、R〇年12月~R〇年2月まで、2か月間 無料で マウスピース矯正をしていた。就寝時は使用せず、日中 1~2時間、「カチカチ」咬む様に指導を受けた。改善しない為、骨格性の反対咬合が考えられるため、外科矯正の可能性もあり、大学病院を紹介された。現在、下の子が、2歳児なので、通院が難しい。