口の発育は、2つあります。それは、「歯の発育」と「顎の発育」です。
そして、それぞれに、発育するためには、必要なものが違うのです。
「歯の発育」には栄養が必要です。
一方、「顎の発育」には、歯からの正しい刺激が必要です。ところが、歯並びが悪いと、「顎の発育」に、正しい刺激が加わらないのです。そのため、段々と、歯並びが悪くなり、最終的には、顎骨変形症になります。
また、顎が 狭いと、呼吸にも影響します。いびき・むし歯・歯周病・夜尿症・無呼吸症候群・多動症etcにも繋がります。
しっかり、将来の健康の基礎が作られる今だからこそ、食事、呼吸、睡眠などの改善していきましょう。しかし、今の歯科界は、小児歯科の立場で説明している場合と、大人の矯正側から説明している場合とあり、玉石混交の状態になっています。その為、保護者の方は、健診のたびに、「様子見ましょう!」「直ぐしましょう!」に翻弄(ほんろう)されていると思います。一方は、「大人の矯正側から」、もう一方は、「子供の矯正側から」の発言です。本来ならば、この事を「どちら側の説明であるか?」を解説すべきなのです。そして、大切なことは、「子供の矯正」は、健康的な発育のために行う矯正、「大人の矯正」は、発育が終了した後の美しさの改善のための抜歯矯正なのです。このことを、是非、周囲の保護者の方に教示ください。成長期の時期にしかできない矯正をしましょう!
不正咬合は、指が重なって、歩けない状態と同じです。