大きな流れとしては、(第Ⅰ期治療)→(再評価)→(第Ⅱ期治療)の3Stepになります。
(第Ⅰ期治療)→顎の発育期
(再評価)→顎が充分発育したか?を再検討する時期です。抜歯か?ディスキングか?
大学への紹介か?検討します。
(第Ⅱ期治療)→歯を並べる期間
(ここからは、具体的に説明致します。)
第Ⅰ期治療
1、場所の確保
永久歯が全て生える為の場所を確保致します。
上下顎の発育不足が考えられますので、上下顎骨の「発育を促す」装置が必要になります。
最初に使用する矯正装置は、「ビムラー矯正装置」です。他に、使用する装置は、「RME装置」「家でのみのフェイシャルマスク」 T4K 「ブラケット装置」「上下顎3DL」「床(しょう)矯正装置」です。この装置は、発育期のお子さんの顎の発育を支援するために効果的に働きます。最初の1ヵ月間は、装置の効果確認が必要なため、2~3週間に一度調整が必要ですが、その後は、装置が順調であれば、清掃・調整のため、一ヶ月に一度の来院になります。
また、この時期は、色々な装置が使用できる時期でもあり、この事が、成長期の矯正の最大のメリット(利点)になります。
■具体的な装置
この時期は、むし歯が発生し易く、自宅での歯ブラシ、歯科医院での清掃が重要で、 西村歯科医院でも指導致しますので、むし歯になり難い飲食を気を付けながら、過ごす期間になります。
永久歯が生える場所が確保された後は、歯の生えるのを待つ時期となります。
この時期は、乳歯の抜歯をしながら、比較的期間が長期になりますので、上下顎に「3DL装置」又は「ビムラー矯正装置」を使用し、永久歯の生える場所の確保をする事になります。
この期間は、2~3ヵ月に一度来院になります。
(ここでは、むし歯になり易いか?診断し来院間隔を決めていきます。歯ブラシが、しっかり出来ていれば、来院間隔は、長くなりますし、また逆に歯ブラシが不十分な時は、むし歯になりやすい為 来院間隔が短くなります。歯ブラシを、しっかりしましょう!歯科医院でも、歯ブラシ指導をしていく予定です。)
この間に、歯の位置異常がある場合は、ブラケット装置をセットし、毎月清掃と調整のため来院をします。
再評価
12~13歳前後(又は、12歳臼歯 7番が生え始める時期)。
全ての永久歯が生える12歳頃に、「全ての歯が生える場所」が確保できたか?
の再評価を行います。この時期に、抜歯をして並べるか?抜歯をしないで並べるか?の再評価をします。西村歯科医院では、90%以上が、抜歯をしない矯正をしています。
また、唇が閉じられるか?どうかで、抜歯を検討致します。必要の場合は、患者のQOL低下を考えると、抜歯が必要な場合は、抜歯をします。親知らず歯は、抜歯する場合が多いです。
*一卵性双生児のお子さんでも、歯の動きが違う様に、体質・生活習慣等、個人個人顎の成長が違います(将来の顎の成長を予測する事は、非常に難しく、治療計画の変更もある事をご理解の上、矯正を始めて下さい)。
ブラケット治療が必要か?又は、抜歯が必要か?ディスキングが必要か?の診査をこの時期に行い、ご説明を致します。