大人になると歯列矯正をするのが難しくなる理由
お子さんが小さいころから、小児矯正を受けるように勧めてあげるのは親御さんの義務といえるでしょう。
確かに歯列矯正は成人してからでも受けられますが、大人になると矯正するタイミングを掴むのが難しくなってしまうのです。
たとえば新卒で営業・接客をする業種に就職し、いざ給料を貯めて歯列矯正をしようとしたら、会社から止められたという話は実際にあります。
現在は目立たない矯正が普及してきていますが、まだまだ歯列矯正といえばワイヤー矯正を連想する方が多く、見た目が良くないという理由で施術をさせてくれない会社もあるのです。
だからといって歯列矯正をするために会社を辞めるのは難しいでしょう。
若いうちに矯正を済ませましょう
小児矯正は歯並びを整えて、口元や顔の輪郭などを美しくするメリットがあります。
さらに審美性に加えて、むし歯を予防するメリットがあるのです。
お子さんは正しい歯みがきが苦手なのが普通で、大人以上に歯に歯垢が付着しているケースが少なくありません。
特に歯並びが悪いほど、ブラッシング効率は悪化してしまうのです。
きれいに整った歯並びとガタガタになった歯並びとでは、後者のほうが磨きにくいのは容易に想像できるでしょう。
また歯並びは咀嚼・滑舌などにも関係してきますので、改善する時期は早ければ早いほどいいのです。
小児矯正をすれば出っ歯や受け口・開咬などの症状をすべて解消できます。
歯並びが悪いといびきの発症率が高くなり、重度になると睡眠中の呼吸が苦しくなる、脳に十分な酸素を供給できなくなる、などの問題が発生してきます。
口呼吸が習慣化しているお子さんはドライマウスのリスクが高くなりますので、鼻呼吸に導くためにも小児矯正がおすすめです。
食生活の質を高めるメリットも
高齢になって多くの歯を失い、食べられるものが限られてくると食生活の醍醐味は半減してしまうでしょう。
こうした症状はお子さん世代でも発生する問題で、歯並びが悪いと食事がおいしく感じられなくなります。
うまく咀嚼ができなければ胃腸への負担が大きくなる問題もあります。
また歯並びが悪いと食べ物が歯間に挟まることが多くなるなど、プラスの要素は一つもありません。
歯並びが良ければ食事はおいしいですし、バランス良く噛めるのであごを強化することにもつながります。
日本と欧米の歯に対する価値観の違い
八重歯に関しては可愛いというイメージをお持ちの親御さんは多く、特に治療は必要ないと放置しているケースは少なくありません。
しかし欧米ではドラキュラの歯と言われており、敬遠されることが多いのです。
歯並びは知性とも称されるように、育ちを示すという現実があります。
日本は欧米諸国と比べて歯並びをあまり気にされない方が多いですが、昔と比べると皆さんの意識は変化してきています。
小さいころに小児矯正を受けておけば、大人になってからもきれいな歯並びを維持できるのです。
歯並びは容姿の一部と言われるほど、見た目に大きく影響しています。
容姿端麗・眉目秀麗になりたいという理由で目元や鼻矯正などをする方は多いですが、それ以上に歯列矯正は美に貢献するのです。
しかも口腔トラブルを予防できるわけですから、歯列矯正を受けない手はありません。