■もう少し詳しく説明致します。
①(第Ⅰ期治療)
この時期は、矯正装置により狭い「顎の発育を促す期間」です。
(歯の生える場所と、下の顎が制限なく自由に動かせて食事が食べやすい状態に、かみ合わせを作ります。)
②(再評価)
中学生の時期に上顎骨の成長は、約90%が完成します。
12歳以降は、下顎の前方への発育が、盛んになります。(受け口になる可能性が高くなり、受け口になるのはこの時期です。)
*基本的には、西村歯科医院は、発育を促す矯正を中心にしていますので抜歯をしない矯正が主体です。しかし、抜歯矯正が必要な発育をする場合もあり、その時は、大学へご紹介をいたします。また、外科(顔の手術)矯正の必要性についても、その必要性が予見できた時点でご説明致します。その場合は、高校生まで待って、「保険適用の外科矯正」になる場合もあります。(顎変形症の診査も、併せて行います。)
その時の治療費の返還は、ある程度改善している場合が多く、治療費の返金はありません。
③(第Ⅱ期治療)
中学生以降 歯を並べる期間・成長期終了後 永久歯を並べる様になります。
ここからは、具体的に説明致します。
■第Ⅰ期治療
1、場所の確保
上顎骨の前方への発育抑制と、下顎が、自由に動かす事の出来ない状況にあると思われます。
また、遺伝性の下顎骨反対咬合の傾向があり、将来、大学での手術になるリスクがあります。
永久歯が全て生える為の場所を確保致します。
上下顎の発育不足が考えられますので、上下顎骨の「発育を促す」装置が必要になります。最初に使用する矯正装置は、「ビムラー矯正装置」です。他に、使用する装置は、「RME装置」「家でのみのフェイシャルマスク」 T4K 「ブラケット装置」「上下顎3DL」「床(しょう)矯正装置」です。この装置は、発育期のお子さんの顎の発育を支援と場所を確保するために効果的に働きます。最初の1ヵ月間は、装置の効果確認が必要なため、2~3週間に一度調整が必要ですが、その後は、装置が順調であれば、清掃・調整のため、一ヶ月に一度の来院になります。
また、この時期は、色々な装置が使用できる時期でもあり、この事が、成長期の矯正の最大のメリット(利点)になります。
しかし、本人が、矯正装置を嫌がったり、本人が、矯正装置を使用しない場合は、改善しません。是非、保護者の方のご協力をお願いたします。また、継続しない原因は、短期記憶→長期記憶に移行しないためです。毎日、10分以上は、努力して継続すると、習慣化しますので、頑張りましょう。忘れない様に、良く目立つところに、付箋等を貼るなどして、頑張りましょう。