ビムラー装置の取り扱いについて(PART Ⅱ)
お子さんの歯列不正は、主に「口の周りの筋肉(筋力)の低下」が原因です。そのため西村歯科医院では、「ビムラー矯正装置」で筋肉の「リハビリ」を試みています。
夜のPM9時~AM6時までの時間を使い、毎日、3か月以上使用する事で改善が見られます。ご使用に当たり、いくつかの注意事項がありますので、ご承知置き下さい。
(注意事項)
①最初の2~3日間は、就寝時に口から出てしまう場合があります。これは未だ口の中に装置を入れて置く習慣が無いためです。慣れる間は、口にテープを貼るなどして、口から出ない様に工夫をしましょう!
②ビムラー装置は、敢えて「ゆる目」に製作されています。そのため、上顎に、ベロ(舌背)でビムラー装置を押し当て固定する事が大切です(舌筋の訓練になります)。
③治療期間は、保護者の方と本人の協働作業のため、お互いに励まし合って頑張りましょう!
(早く習慣にする事が大切です。早く慣れるためには、起きている時も使用すると早くなれます)
④自分で装着して、変形を感じた場合、違和感がある場合は、直ぐに西村歯科医院までご連絡ください。
⑤日中は、外しているため、「後戻りしている時間です」。夜の「動かしている時間」が少ないので、毎日PM 9時以降は必ず装着しましょう!
⑥装着時間があまり取れない場合は、固定性(取り外しで無い)装置を使用します。そのままにして置くと、治療期間の延長・歯を抜く矯正に至る可能性が出て来ます。「一番、損をするのが、本人です」ので、装着時間が短い場合など何でもご相談下さい。
⑦装置洗浄は、「部分入れ歯用」洗浄剤を使用しましょう。歯ブラシで掃除すると変形の原因になります。注意しましょう!
⑧外出・持ち歩く場合は、ケースの中で「カタカタ」します。装置の破損の原因になります。キッチンペーパー等で包んで、ケースに入れて持ち歩きましょう! また、外出先での「忘れもの」になる場合があります。なるべく、お家で使用する様にしましょう!
⑨就寝時に手の届くところに「ビムラー装置を置く」と、継続しやすい様です。朝、水洗い後に「ケースに入れて」枕元に置いておきましょう!
(主訴)上顎前歯の間が、写真の様に歯周病で歯肉が下がり、「隙間」が空いてきた。
(経過)平成27年(1年前ぐらい)
右上前歯の歯肉が下がり始め、地元の歯科医院を受診。地元の歯科医院では、「歯の間の隙間」と「歯肉の退縮」は改善しないと言われた。その為、年1回のクリーニングで通院していた。
(特記事項)
①岩手県一関市より通院 片道約1時間40分
お子さんが小学校5年生なので、お子さんが小学校へ行っている間に通院したい。平日の午前中に予約を希望します。
②弟が子供の頃は反対咬合だったが、大人になると徐々に改善してきた。
③息子さん(11歳・小学5年生)は、現在、一関の〇〇歯科で反対咬合と叢生の為、矯正中です。
④本人は、歯並びも気になるが、先に、歯周病(前歯の隙間と歯肉退縮)が良くなってから考えたいと思っています。
⑤その他、喫煙なし、高血圧、花粉症があります。
⑥態癖(習癖)について
歯ぎしり(有)、横向き寝(有→左右とも有ります)